やほほ村

思ったことを書くよ

エクセルモデルの作り方〜おれは引っ越しのコストを計算していただけなのに、そこにいたのはありし日のモデル奴隷だったんだ……おれは…おれは……!!〜

ここまでのあらすじ

色々あって引っ越しするか迷ってたおれは、「いまの家にいるのと、家賃が安い家に住むのはどっちがお得かなあ」なんてぼ〜っと考えてたんだ

暇だったからスプレッドシートで損得を計算しようとしたその瞬間

 

う、うわああああ!!!

 

おれの中のモデル奴隷が姿を現しやがった……!そうです私は調教済みのモデル奴隷だったのです(ただし奴隷としてのレベルはそれほど高くない)。

モデル奴隷こと私はスプレッドシートを触りながら「データシート機能ないの!?」「エクセルのが便利じゃない?」なんて小言を口にしつつも、それなりに作業を楽しみ、まさかまさかモデル作成のノウハウを将来の自分のために書き残すことにしたのです👶意味不明👶

そしてやほほ村に奴隷の財産が残されることとなった。呪われし大地よ、、、やほほ村の民よ、、、

この記事はエクセルモデルを作ったことある人が、自分のノウハウをまとめておくだけのものです。もちろん誰かの役に立てば嬉しいですが、こんな「やほほ村」とかいうへんぴな場所に訪れずとも「財務モデル 作り方」とかググればたくさんの情報が出てきます……!
 
この記事は筆者の過去及び現在のいかなる所属団体に無関係なものとして書かれています

 

  • ここまでのあらすじ
  • モデルってなんすか
  • どうやって作るんですか
    • 1. モデルで白黒つけたいことを明確にし、アウトプットを決める
    • 2. 計算ロジックを明確化する
      • アウトプットの計算をするための式を作る
      • 計算式中の各要素が定数なのか変数なのかを決める
    • 3. モデルの構成を固める
      • ファイル全体の設計をする
      • シート個別の設計をする
    • 4. モデルを作る
      • カラーコードを適用する
    • 5. 作ったモデルを眺めて悦に入る白黒つけたかったことに決着をつける
  • おわりに
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wasabiの風味について

むかし書いた自分の文章が面白かったので、少しだけ編集して再掲する。

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「英語にはもともと、わさびの「辛さ」を表現する言葉がなかったから、ああいった類の風味を表現するため"piquant"という言葉をフランス語から輸入したんですよ」

本当かどうかは分からないが、こんな話を耳にした。

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文学が果たすことのできる役割

こんな話がある。

文学の危機というテーマを貰って、実際にはそれは何を指しているのか、改めて考えてみた。文芸書が売れなくなった、書店がどんどん減ってゆく。電車の中では誰もがスマホタブレットを見ていて、たまに本らしきものを開いていれば実用書の類ばかり。
しかしこれは日本における商業的な文芸出版の衰退の姿ではあっても文学の危機ではないだろう。本が手頃な娯楽だった時期があり、国民の教養指向のおかげで文学全集が着実に売れた時期があった。そういうものは社会の変化に応じて盛期もあれば凋落の時期もある。

...略...

究極の文学の危機とは絶対的な独裁政権のもとで文学が、刊行も販売も読書も、すべて禁じられているという状況である。

池澤夏樹「文学の危機、なのか?」『思想』2019年11月号 危機の文学 | web岩波

権力のよる文学の禁止がその「究極」の危機であるとすれば、文学が教育過程の一選択肢へと追いやられうる今日の状況はまあまあの危機であると言えるのかもしれない。

2022年4月から高校の国語教育が変わる。新学習指導要領にのっとって、文学よりも実用的文章を重視する傾向が強まるのだ。この問題に、「江戸時代への逆戻り」「他者の気持ちがわからない人が育つ」と怒りの声を上げるのは、文献学者、山口謠司・大東文化大学教授だ。

...略...

これまであった2年次からの「現代文」は、実社会で役立つに文章に特化した「論理国語」と、小説・詩を扱う「文学国語」という新しい選択科目に解体されます。問題は、大学入試を見すえて、多くの高校が「論理国語」を選択することです。これにより、多くの生徒が文学作品に触れることなく卒業する事態となります。

4月に変わる「高校国語」に学者から怒りの声 「人の気持ちがわからない子が育つ“改悪”」〈dot.〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース

とまあ、こんな話があるが、ここで述べられている「他者の気持ちがわからない人が育つ」とはどういうことだろうか。

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topicalityとkritikの関係について

事例があるわけではないのだけど、TとKの相性の良さについて一応メモ書き。

 

中学生の頃にディベート部の顧問がチラッと教えてくれたんだけど、topicalityとkritikは相性がいい側面がある。 

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政策ディベートで肯定側が採る戦略の分類

この前のJDA大会でクリティークの試合をジャッジし、講評する機会を頂けました!

その試合で選手の方と話したときに、まとめておいたらいいかなと思ったことを書きます。

タイトルにもある通り、政策ディベートで肯定側が採る戦略の分類です。topicalかnon-topicalかとか、クリティークかそうでないかとかです。で、パターンごとにどう反論するかとか書いてみようかなと思います。

ちょっと雑だけど、書かないより書いたほうがいいってみんなも思うよね!

 

  • とりあえず分類してみる!
    • まずは見取り図
    • ①論題肯定する、メリット・デメリットでプランあり
    • ②論題肯定する、メリット・デメリットだけどプランなし
    • ③論題肯定する、kritik
    • ④論題肯定しない、kritik
  • 否定側はどう対応できるか
    • ①論題肯定する、メリット・デメリットでプランあり
    • ②論題肯定する、メリット・デメリットでプランなし
      • そもそもこの肯定側は何をしてるの
      • じゃあ否定側はどうすんの
    • ③論題肯定する、kritik
    • ④論題肯定しない、kritik
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2020秋JDAクォーター制でのactivism k debateの原稿の公開

※公開している原稿はインタビューや文章の引用に協力してくださった方々との取り決めにより、一部編集しております。試合で使われた原稿と異なる部分がありますのでご了承ください。

 

2020年の秋JDA大会では国会議員の男女クォーター制が論題になりました。

そこで私はactivism的なkritikをaff/neg両サイドで実施し、そのうえでこのブログで関連する記事なんかも書いてみました。

 

acitivism debateってのは、要するにディベートの試合を通じて実際に社会を変えてやるぜというディベートのやり方のことです。

大きな特徴としてはだいたい、①選手は個人の主張を試合でぶつける、②ジャッジは自身のvoteが社会に与える影響を考慮して判定するよう選手に求められるというところでしょうか。

まあ詳しくは下記の記事を見てみて下さい。我田引水です。(みんながクリティークについて記事を書いてくれないせいです。責めないでください!)

 

 

さて、昨今の日本のディベートの状況を見る限り、activism debateの理論的もしくは実践的な解説はぶっちゃけあまり充実していないと思います。

私も今回実施するうえで、めちゃくちゃ手探りで、めちゃくちゃ苦労しました……だし、たぶんやりたい人がいてもわけわかんないと思います。

それは良くないと思うので、とりあえず原稿を公開します。

 

acitivism debateの良さは、自分が間違っていると思ったことに対して「間違ってんだろ」ってストレートに言えることだと感じています。

世界がクソ、社会はシケ、政治はいつも間違っていて、「大人」はいつも硬直的で何もわかっていなくて、自分がなんでもいいからなんか言って変えてみたい。いや、変わらなくてもいいから、とにかく言いたい。言ってやりたいことがある。お前ら話を聞け!

そんな気持ちを抱くことって多分おおいと思います。ディベーターなら特にそうだと思います。

そういうときに、ディベート聞きに来ている人の中にもきっと存在するだろうつまんない大人、窮屈な教員、シケた同世代、何もわかっていないジャッジ、間違っている親、そういう人たちに率直な言葉を届けられるっていうのがactivism debateの良さなんじゃないかなって勝手に思っています。

 

でも、そういう思いを抱いていながらも、今の日本語のディベートがゴリゴリに凝り固まっていて何したらいいかわかんないよってなってしまう人のために、原稿を公開しておきます。

いつか理論的、実践的なことを実際にやってみた身として何か書ければと思うのですが、時間がないので一旦は原稿で許して下さい。

 

下記に、改めて大会でacitivism debateをやった背景(前記事のコピペ)とともに、リンク貼っておきますね。

背景

2020年秋のJDA大会ではJDA会員による投票で、下記の論題が採択されました*1

「日本は、国会議員の一定数以上を女性とするクオータ制を導入すべきである」

私は元々この大会に出るつもりでしたが、発表された論題を目にしたとき、昔ある女性ディベーターがファミレスで私に話してくれたことをふと思い出しました。

昔と言っても既に数年前です。決して彼女の言葉通りではありませんが、彼女はこんなことを私に話してくれました。

「女性の政治参加をこの前の大会で論じたけど、観客もジャッジも選手も私たち以外は全員男で、本当にこの人たちは女性の政治参加の重要さだったりを分かってくれているのかな」

数年前に耳にしたこの言葉がなんとなく胸に残り、選手として出場することを決める前にもう少しこの言葉と向き合わなければならない気がしたのです。そうして私なりに考えた結果、まずは女性ディベーターの方にいまのディベートの世界がどう見えているかを聞いてまわることにしました。

話を聞けば聞くほど、少なくない女性の方が、いまの日本語ディベートコミュニティは女性にフレンドリーだと必ずしも言えないと思っていることが分かってきました。そして女性の方々の思っていることを、女性の方々の言葉を、自分なりのやり方で皆に伝えられないかと考えるようになりました。

そうして私は大会に選手として出場し、試合では「いまの日本語ディベート界がいかに女性抑圧的か」を論じました。論題である「国会のクォーター制」の議論はせずにディベート的に言えばkritik、中でもactivisticなk affで戦ったわけです*2

多くのディベーターが試合に向けて政治学の教科書や経済統計を紐解きます。同じように私も試合に向けて「ディベートにおける女性抑圧」について、女性の話を聞き、資料の調査をしました。そして多くのディベーターと同じように、試合でたくさんの反論や疑問をもらうことで自分の主張を再考し続けました。

 

原稿へのリンク

質問があったら、とりあえずこのブログのコメント欄に捨てアドでいいので載せてもらえたら連絡します!

コメント欄に直接質問書いてくれてもいいんですけど、しゃべったほうが早いよぉって思っちゃうのと、書くのは時間がかかるというのとで返事遅くなっちゃうと思います……すみません!!

というわけで、せっかくインターネット使えるならmeetとかzoomでささっと話しちゃえれば幸いです!!!

ジャッジングフィロソフィーを書いてみたよ

ジャッジングフィロソフィーを書いてみました!

こんな感じでみんなも気楽に書いてみてください!😊

 

※自分の名前を書いていないのですが、現状では私の名前がわかるような人くらいしかフィロソフィーなんて気にしないと思うので一旦このままにしておきます

分からないところあったら試合の前に質問して下さい!

 

ディベート経験

  • 選手として取り組んだ試合の95%は日本語準備型ディベートです。あとの5%は英語準備型もしくは日本語即興型の試合です
  • 具体的な選手歴は下記のとおりです
    • 2009-2013 東海中高の学生として、ディベート甲子園という大会に出ました
    • 2014-現在 特に所属はなく、色々な人とJDAという団体の大会にたまに出ます
  • ジャッジとしては、5年ほど前から学生の日本語ディベートJDA大会で機会を頂いています

 

以下にジャッジングフィロソフィーを記します。ただ、私にとってあくまでも初期の推定です。

もし試合中に選手からジャッジングの方法や考え方に関する議論があり、それに納得したら、もちろん下記に書いてある考え方を変更することもあります。

 

ディベートの捉え方

  • ディベートは議論することを通じて、みんなで色々なことを学ぶ場所だと思います。もちろんそこは社会を変える場所であってもよいです
  • 私自身、ディベートを通じて得られた知識や教訓、考え方が自分の人生や私の周りの社会に大きく影響してきたと感じているので、ディベートは単なるゲームもしくは社会から隔離された実験室だ」と言われても、納得しづらいです

 

フレームワークパラダイム

  • 広義の意味での政策形成パラダイムに推定(presumption)をおいています。「広義の意味」とわざわざ書くのは、私は「いまこの瞬間政策を決める最高権力者」としてではなく、「国政を考える市民」として議論を評価するからです例えば何百万人が助かろうと、価値観や考え方に重大な問題を孕む政策には投票しない場合も全然あります
  • このパラダイムと異なるディベートのやり方がどちらかのチームから提示された場合は、納得した範囲においてそれを採用します。もちろん出された側はこれに対して挑戦できます
  • k affについては割と採る方だと思います

 

社会的な変革を求めるディベート

- ディベートディベートに携わる人間としての在り方について、試合の中で議論することにはとても肯定的です
- 変革を求める選手に対して、試合の外で議論すればいいという話はするのは自由ですが、そういう場合は「試合の中で変革を求めるべきではない」理由をちゃんと説明してください。単に「試合の外でやってください」という言い方をされても、自分は「試合の中でやってもいいじゃん」と思う気がするためです
- 大会規定やディベートルールについて一部変更したり、通常とは異なる解釈をしたりすることを試合内で選手から求められた場合、試合中の議論および私のディベートの捉え方からそれが合理的であると判断されれば、求められたことを実践します(したがって、議論次第では論題を肯定しないaffも認めます)

 

トピカリティとk aff

  • トピカリティの基準はbetterです。また、1ACが終わった瞬間はaffの解釈を採用します
  • (肯定側の人へ) 論題を字義通りには解釈しなかったり、そもそも肯定しなかったりといったk affをやる場合は、affの論題に対するその姿勢がなぜ重要なのかを試合の中できちんと説明してほしいです。なお、第一立論の段階では軽く説明してもらえれば大丈夫です(要するに、なんか説明してくれればイニシャルで切るとかはしないってことです)
    • 特に重視するのは、なぜその論題のもとでaffの話を取り扱うべきなのか、なぜaffに投票すべきなのかの2点です!
    • 論題を肯定しないaffの場合は、なぜ論題を肯定することをやめてまでその議論をしないといけないのかも追加で説明してほしいです
  • (否定側の人へ) topicalityは第一立論で出してほしいです。1NCで出せたtopicality2NCで出されても採れないと思います。また、伝統的なtopicalityを意図的に無視しているk affに対して辞書の定義をわざわざ引用しないで下さい。一言、「辞書的に考えるとaffは論題を肯定していません」とかで済ませて、伝統的なtopicalityがいいのか悪いのかをしっかり議論してほしいです
  • (否定側の人へもう一つ)論題を字義通りには肯定しないもしくはそもそも論題を肯定する気がないaffが来たら、なんでnegは論題について話をしたいのかちゃんと説明してください
  • とにかく両サイドにお願いしたいこととして、噛み合った議論をしてほしいです。例えばaffが、negから「ルールを守らないと共通のグラウンドがなくなって、議論が噛み合わなくなって、教育効果もクソもなくなる。ルールを守ってくれ」と言われたときに、「世界を変えるんだ!」って言い張るのは良くないです。「なんで議論が噛み合わなかったとしても世界を変える方が大事なのか」、「そもそも議論が噛み合わなくなることはない」とか、そういう議論をちゃんとしてください。これは両サイドへのお願いです

 

クリティーディベート

  • 私の考える政策形成パラダイムは「国政を考える市民」として議論を評価するので、価値観や前提についてのクリティークを、求められれば相手のAD/DAと同じ土俵で評価しますクリティークを出す時に必ず試合の外への影響を説かないといけないとは思っていません
  • クリティークを出す側はリンクをきちんと説明して頂けると助かります。クリティークの幅広い領域をカバーできているわけではないので、内容について噛み砕いて説明して頂けると助かります。フーコーの系譜にいる思想家ならちょっとアクセル踏まれてもわかるかもしれませんが、やはりおさえめでお願いします
  • 立場に一貫性が見いだせないパーミュテーションは採りません。例えば、オルタナティブが特定の考え方を説いている時に、その考え方に反するプランをオルタナティブと同時に採用することはできません(たまに採用するジャッジの方がいるので、一応明記しておきます)
  • 相手のクリティークをきちんと聴いて、きちんと理解したうえで議論してもらえると助かります

 

メリット・デメリットを比較するディベート

- (基本はresolution focusですが)affが具体的なplanを1つ肯定すれば、それで論題も肯定できることにしています
- 否定側は上記の点について挑戦する余地が十分にあると考えています

 

レイトレスポンスとニューアーギュメント

- late responseの判断は他のジャッジと比べて少し厳しい気がしています。例えば下記2点のように考えています
  - 立論や第一反駁で誰も触れなかった質疑について、急に第二反駁で話をされても判定に考慮できません
  - 「立論のこの部分は具体例がわからなくてイニシャルで立ってない」といった立論の内容をそれ単体で評価する議論を第二反駁で新しくされてもあまりとれません(もっと早く言えば相手も具体例を出せたかもしれませんので)

 

その他

  • ディベーターを罰するという理由で投票を決める議論も採ります(言語クリティークなど)
  • 立論で引用された資料を一字一句書き取るわけではないので、細かな数字や前提、語句が後でポイントになるようでしたら、初めから少しフローに落とせる余裕を作って頂けると助かります正直、統計資料のメモをとるのは他の人よりも苦手です