政策ディベートで肯定側が採る戦略の分類
この前のJDA大会でクリティークの試合をジャッジし、講評する機会を頂けました!
その試合で選手の方と話したときに、まとめておいたらいいかなと思ったことを書きます。
タイトルにもある通り、政策ディベートで肯定側が採る戦略の分類です。topicalかnon-topicalかとか、クリティークかそうでないかとかです。で、パターンごとにどう反論するかとか書いてみようかなと思います。
ちょっと雑だけど、書かないより書いたほうがいいってみんなも思うよね!
- とりあえず分類してみる!
- まずは見取り図
- ①論題肯定する、メリット・デメリットでプランあり
- ②論題肯定する、メリット・デメリットだけどプランなし
- ③論題肯定する、kritik
- ④論題肯定しない、kritik
- 否定側はどう対応できるか
- ①論題肯定する、メリット・デメリットでプランあり
- ②論題肯定する、メリット・デメリットでプランなし
- そもそもこの肯定側は何をしてるの
- じゃあ否定側はどうすんの
- ③論題肯定する、kritik
- ④論題肯定しない、kritik
2020秋JDAクォーター制でのactivism k debateの原稿の公開
※公開している原稿はインタビューや文章の引用に協力してくださった方々との取り決めにより、一部編集しております。試合で使われた原稿と異なる部分がありますのでご了承ください。
2020年の秋JDA大会では国会議員の男女クォーター制が論題になりました。
そこで私はactivism的なkritikをaff/neg両サイドで実施し、そのうえでこのブログで関連する記事なんかも書いてみました。
acitivism debateってのは、要するにディベートの試合を通じて実際に社会を変えてやるぜというディベートのやり方のことです。
大きな特徴としてはだいたい、①選手は個人の主張を試合でぶつける、②ジャッジは自身のvoteが社会に与える影響を考慮して判定するよう選手に求められるというところでしょうか。
まあ詳しくは下記の記事を見てみて下さい。我田引水です。(みんながクリティークについて記事を書いてくれないせいです。責めないでください!)
さて、昨今の日本のディベートの状況を見る限り、activism debateの理論的もしくは実践的な解説はぶっちゃけあまり充実していないと思います。
私も今回実施するうえで、めちゃくちゃ手探りで、めちゃくちゃ苦労しました……だし、たぶんやりたい人がいてもわけわかんないと思います。
それは良くないと思うので、とりあえず原稿を公開します。
続きを読む女性ディベーターの少なさは何を引き起こすか。私たちに何ができるか
この記事では、何が話されているのか
この記事はディベート界における女性の少なさについて考えるものです。
具体的には、なぜディベートの世界には男性(に見える人)が多いのか、女性ディベーターの方々はどう思っているか。そして、女性ディベーターやジャッジを増やすために何ができるか――要するに女性ディベーターが少ない原因、少なさが引き起こす問題、そして解決策という3つのことを考えていきます。
女性ディベーターに話を伺ったり資料を調べたりという中で、色々なことを知りました。そして自分なりに様々に考えてみました。私は自分が知ったことや考えたことを、皆さんも知っているべきだとおこがましくも考えています。これを読んだ方がディベートのコミュニティについて考えて、何かが変わっていくことを切に願います。
なお、この記事について悔いが残る点があります。それは、ここでは女性についてのみしか取り上げられなかったことです。
本記事の問題意識は女性という属性の文脈のみに限られることではなく、他のジェンダーやセクシュアリティもっと言えば人種や使用言語など、いわゆる「マイノリティ」と呼ばれうる属性の方々に一般に当てはまることだと思います。しかし今回は後述の背景もあり、一旦は女性ディベーターの少なさについてのみを話すこととさせて頂きます。
ディベートコミュニティがあらゆる人にとって居やすい空間になっていくために、本記事が今後、様々な議論のきっかけになれば幸いです。
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